イノベーター理論とは

2017年3月29日

イノベーター理論とは

イノベーター理論とは、新しいイノベーションが消費者にどのように普及していくかを説明した理論。

解説

イノベーター理論はスタンフォード大学の、エベレット・M・ロジャースが提唱した理論。
イノベーター理論の中では、新しい商品、サービスを購入する消費者を、商品に対する反応別で5種類に分類している。

1.イノベーター:新しいもの好き。新しい商品などを先取りしたがる傾向にある。市場全体の2.5%をしめる。

2.アーリーアダプター:イノベーターほどではないが、新しい商品に対して興味があり、流行をつかもうと自ら情報収集をする。他の消費者への影響力が大きい。市場全体の13.5%をしめる。

3.アーリーマジョリティ:前の2タイプに比べると比較的慎重に購買を判断する。アーリーアダプターに影響されやすい。市場全体としては早めに購入を判断する部類に分類される。市場全体の34%をしめる。

4.レイトマジョリティ:新しい商品に対して懐疑的な消費者層。周囲の消費者が商品を多用しているのを確認してから購買を判断する。フォロワーズとも称される。市場全体の34%

5.ラガード:消費者の中で最も保守的な層。流行に疎く、興味を示さない。その商品が当たり前のものとして世の中に浸透するまで採用しない。市場の16%。

イノベーター理論はこの分類に加えて、キャズム理論というものを理解してこそビジネスに活かせる理論となる。
キャズム理論とは、イノベーションが受け入れられるには、イノベーターとアーリーアダプターを合わせた市場全体の16%と残りの84%の相手に存在するキャズムの壁を超えなくてはいけないというもの。つまりアーリーマジョリティに分類される消費者の支持を獲得し、16%以上のシェアを得なくては浸透しない。

サイモン・シネックはこのキャズムの壁を超えるために、ゴールデンサークルというコミュニケーション手法が有効であるとを提唱した。

用語集

キャズム理論

ゴールデンサークル