ライセンス方式とは

2017年4月5日

ライセンス方式とは

ライセンスとは、ある企業が中間業者に自社ブランドや、製品の生産技術を提供し、それを利用する企業から利用料(ライセンスフィー、ロヤリティ)を受け取る契約。医療、ファッション、航空機、自動車などの業界で多く用いられる。

解説

解説
ライセンス方式を取り入れることで、ブランドを貸すライセンサーにとっても、借りる側のライセンシーの両方にとって様々なメリット、デメリットがある。

ライセンサー側のメリット
・中間業者に生産、販売を行ってもらうことで、裾野を広げることができる。
・新規事業をスタートさせるにあたって、ブランドなどの無形資産を提供するのみであれば投資リスクが少なくなる。
・自社の労働力に対してのコストを削減することができる。

ライセンシー側のメリット
・ブランド力を借りることによって、売り上げ向上を図ることができる。
・製品の生産技術を借りる場合、その技術、ノウハウを獲得し、自社の製品開発に活かすことができる。
・ライセンサーが海外の企業である場合、自国でライセンス生産をしていれば急な需要の増加にも対応できる。

ライセンサー側のデメリット、リスク
・中間業者が大量に商品を販売するために、品質を落とすなど、ブランドイメージにそぐわない販売戦略をとった場合、ブランドイメージが傷つけられる。またそれを回避するためにライセンシー側の徹底した管理を求められる。
ライセンシー側のデメリット、リスク
・ライセンス料を払って製品を生産するので、生産コストがかさむ。このため、得られる利益が少なくなる、もしくは製品の価格が高額になる。
・ライセンスを支払って利用している技術がすでに旧式になってしまっていることもある。
・ライセンシー側の技術者はライセンサーの技術を盗めるとは言っても、常に受け身の状態になるので人材の育ちが遅くなるとの指摘もある。

関連用語

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