フットインザドアテクニックとは
フットインザドアテクニックとは
フットインザドアテクニックとは、交渉の際に受け入れられやすい簡単な要求からスタートし、要求のレベルを段階的に上げることで本命の要求を承諾させるテクニック。
解説
フット・イン・ザ・ドア・テクニックとは、交渉や依頼の場面で、本命の要求を通すために、まず簡単な要求からスタートし、段階的に要求レベルを上げる方法。人間心理を利用した交渉テクニックの1つ。
一般に人間は、いったんある立場をとると、一貫してその立場をとっているほうが居心地がいい、また、他人から一貫性のある人間と見られていたい(ころころ意見が変わる人間とは見られたくない)という心理がある。 フットインザドアテクニックは、この心理を交渉に利用したものである。うまく相手の琴線に触れるような規範や価値観(社会的善につながるものであることが多い)を発見できれば、それを足場にかなりの要望を認めてもらうことも可能となる。
フットインザドアテクニックは飛び込み営業が取引先、訪問先で、ドアに足を入れ、話を聞いてもらうことを承諾させられれば勝ち、という考えが由来になっている。
フットインザドアテクニックは人間の、「一貫性を持った人であると見られたい」、という心理を利用したテクニックである。人は一度あるスタンスを取るとそのスタンスを崩さずにいる方が楽だと感じるとされている。これを利用し、一度簡単な要求を飲ませ、要求のハードルを上げていくことで本題の要求をも承諾させる。
例えば、あるユーチューバーの試みで、道であった見知らぬ女性にキスを要求するというものがある。この動画では、まず仕掛け人が道であった女性に、「自分のことをかっこいいと思うかどうか」質問する、そして「まあまあ」とか「かっこいい」と返ってきたら「彼氏はいるか」と聞く。この質問に対して「ノー」であれば、「じゃあ僕とキスしない理由はないよね?」といいキスを要求する、というものだ。
一見うまくいかなさそうに聞こえるが、仕掛け人のユーチューブチャンネルでは多数の成功事例動画が確認できる。これもまずは細かい質問に答えさせ、仕掛け人自身に対する好意を少しづつ確認することでキスを承諾させている。