資金調達とは
資金調達とは?
資金調達とは、企業や個人が銀行などの外部機関から何らかの形で事業に要する資金を集めること。
解説
資金調達は主に株主資本、と負債の2つの調達方法がある。この2種類の方法の大きな違いは、調達した資金の返済が必要か否かという点である。
株主資本は株の発行により、自己資本を増やす方法で、返済の必要がないのに対し、負債は銀行等からの借り入れになるので、返済が必要になる。
細かく分類すると資金調達には主に6つの方法が存在する。
1.親族や友人からの借り入れ:これは比較的借りやすい(特に親)方法にはなるが、トラブルにもなりやすいため、契約書を交わすなどして、対策をしておく必要がある。
2.個人投資家:個人投資家から投資を受けることも資金調達の有効な方法ではあるが、非常にハードルが高くなる。特に日本では、個人による起業にたいする投資があまり盛んではないため、個人投資家に接触できる機会、投資を受ける機会ともに非常に限られてくる。
3.国民政策金融公庫(創業融資):創業融資による資金調達は最も実現性が高い方法だと言える。最大1500万円まで、もしくは自己資金の2倍の金額は調達が可能であり、無担保無保証で融資を受けることもできる。しかし、金利が高いので注意が必要である。
4.信用保証協会(制度融資):制度融資で資金調達をする場合は創業融資に比べ、審査に時間がかかる。しかしその分、金利が安くなっており、比較的低リスクで資金調達することができる。
5.ベンチャーキャピタル:ベンチャーキャピタルから出資を受けることもできる。早い段階から出資してくれるVCも存在するが、条件として、IPOでリターンを回収することを目的にしているために、事業計画の規模がIPO以上であること、また、5年以内の上場を目指していることなどが条件になる。
6.助成金・補助金:助成金、補助金によっての資金調達は返済の必要がないためリスクが少なく、非常に扱いやすい。しかし、資金調達までに時間、手間がかかることが難点である。このため短期の資金調達には向かない。