合同会社とは

2016年12月4日

合同会社とは?

合同会社とは、アメリカ合衆国のLLC(Limited Liability Company)をモデルにした、設立に無限責任社員を必要としない持分会社である。

解説

持分会社は、合同会社、合資会社、合名会社の3種類あり、お互い信頼できる出資者が共同で事業に出資、運営を行う会社である。このために株式会社と異なり、出資者と意思決定者が同一であり、迅速な意思決定を行うことができる会社形態である。

この3つの持分会社の中で、合同会社は、設立に無限責任社員を必要としない。出資者を社員と呼び、社員には間接有限責任のみ生じる。合同会社とあるが、社員一人から設立が可能である。

これに対し、合名会社、合資会社では、設立に無限責任者を要する。無限責任とは、会社の債務を会社財産のみで完済できない場合に、自分の財産を持ってしてそれを完済する義務が生じることを指す。

合同会社は以下のような特徴を持つ。

メリット

・他の持分会社と比べ、責任が小さくリスクが少ない。

・出資者が意思決定者を兼ねているため、迅速な意思決定が可能。

・定款の規定が自由。

・一人でも設立が可能。

・設立登記に必要な、「登録免許税」が安い。

・社員の出資額と関係なく、利益、権限の配分を設定可能。

デメリット

・社員(出資者)どうしでの対立が起きると意思決定が止まる。

・株式会社と比べ、人材が集まりにくい。(イメージ的に)

・利益、権限配分設定が自由なため、配分に不満が出た際に、対立が起きる。

用語集

持分会社

合同会社

合資会社

合名会社

無限責任

有限責任