ニッチとは

2016年12月4日

ニッチ市場とは?

ニッチ市場とは、ある業界の中で特殊な需要を持った規模の小さい市場のことを指す。隙間市場とも呼ばれ、既存の企業が魅力を感じず、供給がなされていない市場。

解説

ニッチの元々の意味は「生息地」である。恐竜など巨大でより強い生き物がいた時代に、ネズミなどの、小型化や夜行性、雑食で食べれるものを増やすなど、生き残れるよう特性を進化させてきたことが語源になっている。
ニッチ市場が存在する理由としては、
・需要のボリューム、絶対数が少ない。
・潜在的な需要で既存の企業が気づいていない。
・既存の手法では収益化が難しいなどが挙げられる。
これらの理由で供給がなされてない市場を見つけ出すことで、企業はオンリーワンの地位を市場において確立することができる。
ニッチ市場で、オンリーワンを目指す戦略はランチェスター戦略と呼ばれ、元々は戦闘機の開発において用いられたランチェスターの法則が元になっている。
ランチェスターの法則とは、2つの法則から成り立つ。
1.一騎打ちの法則
武器の性能が同等の2者間では、兵力が大きい方が勝つ。この場合に弱者が勝つためにできる差別化行為は以下である。
・一騎打ち
・局地戦
・陽動戦
兵力に差がある場合は、狭い場所での一騎打ちに持ち込めれば、兵力を活かすことができない。
2.集中効果の法則
武器の性能が同等の2者間では集団戦における被害の差は戦力の2乗になる。つまり、強者の被害:弱者の被害=x:x2となる。
ニッチ市場は発掘するか、創造することができる。
ニッチ市場の発掘は、まず自社の強みを考慮しつつ市場を細分化し、経営資源をその市場に合わせて差別化、専門化させることで発掘できる。
新しいニッチ市場を創造するには、市場の規模が目標利益を獲得できるほどのものなのか、先行投資した分をペイできるライフサイクルがあるか確認する。そして大手には魅力のない市場であることが確認できたら、自社の強みを生かし、競合が手を出せないよう、経営資源を差別化させ、模倣化を防ぐ。

用語集

ニッチ
ランチェスター戦略