3C分析とは

2016年12月13日

3C(さんしー)分析とは、Competitor(競合)、 Customer(顧客)、 Company(自社)の状況を分析するフレームワーク。

解説

3C分析は企業が、新事業のスタートや、新製品開発の際にKSF(Key Succecc Factor)を導き出すために活用される。3Cは市場の主なプレイヤー、Competitor(競合)、 Customer(顧客)、 Company(自社)の頭文字を指す。
3C分析で、は特に市場の変化に着目する。それに合わせて、競合がどう対応しているのか、自社がどう対応していくのかを決定していく。
3C分析の手順
まずはCustomer(顧客、市場)の分析から始める。この分析結果に対して、競合の動きに関する分析を加え、自社のKSFを導き出していく。
顧客、市場の分析は、社会、経済全体の流れを捉えるマクロ的な視点、業界内でのトレンド、構造の変化を捉えるミクロ的な視点両方から行わなくてはならない。それらの要因が顧客のニーズにどう影響しているのかを探るのだ。
それぞれの分析において、様々なフレームワークが使われる。
マクロ分析ではPEST(P:Politics、政治E:Economy、経済 S:Society、社会 T:Technology、技術)分析が代表的なフレームワークとしてよく使われる。
ミクロ分析では、ファイブフォース分析、というフレームワークが主に使われる。
ファーブフォース分析とは、買い手の交渉力、供給企業の交渉力、新規参入業者、代替品の脅威、競争関係の5つの要因について分析する。これにより、市場の競争環境を把握し、その市場でのビジネスで利益を得られるか明らかにすることができる。
マクロ、ミクロ両方を通して、外的な影響力を把握した後に、それに応じて顧客のニーズがどのように変化するのかを調べる。
次に2つ目のC、Competitor(競合)の分析を行う。
ここでは、前段階で分析した市場の変化に合わせて、競合がどのように対応しているかを分析する。
競合分析では主に、競合のビジネスにおける結果と、なぜその結果が出ているのか理由を明確にする。
結果の評価は、売上、利益、コストなどを見て、どれだけ成果を出しているのか、また資産がどれだけ効率的に使われているのか、という点で分析がなされる。
次にどのようにその結果を出しているのか、というしてんで分析をする。つまり、売上、利益や、資産の活用効率を高めるような仕組みを調査する。
開発、製造、ロジスティクス、マーケティング、営業など、あらゆる仕組みを分析し、結果の理由、つまり、市場の変化に合わせた対策、を探しだす。
最後にCompany(自社)分析を行う。
ここでは、前の2Cでの分析を活かし、自社が進むべき方向性を決める。競合の良い点を模倣するのか、もしくは別の対応の仕方、自社独自の強みを伸ばしていくのか、などを検討する。この段階でSWOT分析が活用されることもある。最終的に自社のKSFを導き出して、分析結果を結論づける。

用語集

3C分析