ターゲティングとは、マーケティング戦略立案のためのSTP分析のTの部分。ターゲティングでは、セグメンテーションの工程で細分化、分類された見込み客のグループの中から、自社のターゲットになりうるグループを選択する。
ターゲティングのプロセスでは分類されたセグメントの中から、明確なターゲットを絞り込んでいく。
一つ注意する点は、到達できるターゲティングを選ばなくてはならないということだ。あまりに細かすぎて到達できないターゲットになってしまっては意味がない。
ターゲティングを行うにおいて、想定される見込み客は3つの種類に分けられる。
1.意思決定者 購買する商品を決定する顧客。
2.利用者 購買した商品の価値を実際に受ける顧客。
3.決済者 商品の支払いを行う顧客。
顧客の行動履歴や、役職などのセグメンテーションをもとに、上記の3つの中から顧客の種類が判断され、それぞれの種類の顧客に合わせたアプローチを行う。
さらにターゲットを絞り込んでいくために、ペルソナ、という個人単位に落とし込まれた人物像が使われる。このペルソナをもとにターゲットの興味関心、課題等を洗い出していき、商品開発、プロモーションなどの参考にします。
ターゲットを絞るには6Rというフレームワークを使います。
Realistic Scale(有効な市場規模):事業、またはビジネスが最低限成立する規模感をそのセグメントで獲得できるかどうか。
Rate of Growth(成長性):市場の伸び率。売上、利益獲得の大きなチャンスは市場の成長期に訪れるのため重要な要素。
Rank (顧客の優先順位):周囲へ影響力のあるセグメントを影響力のランク順に整理し、影響力のあるセグメントに優先的にアプローチするべきである。
Reach(到達可能性):そのセグメントに到達できるかどうか。セグメントが細かすぎる、地理的に遠すぎるなどの要因がある場合アプローチできない。
Rival (競合):競合他社の市場でのシェア、地位などを加味した市場の魅力度。競合がある程度のシェアを占めている場合市場の魅力は下がる。
Response(反応の測定可能性):企業側から行わたプロモーションなどのアクションに対して、求められている結果が出ているのか測定できるかどうか。これが測定できないと効果があるアクションなのか判断できないため無駄が生じる。
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