4Pとは、Product(製品)、 Price(価格)、 Place(流通)、 Promotion(宣伝、広告)の4つのPからなるマーケティング戦略立案の際用いられるフレームワーク。1960年代にエドモンド・ジェローム・マッカーシーが考案したフレームワークで、売り手の視点から物事を捉えるのみにとどまるので、しばしば時代遅れだと言われることが多い。
6つのマーケティング戦略立案のステップの中で、5番目に位置する。環境分析をし、勝負できる市場、ターゲットにする顧客を絞り込み、自社の強みを活かせるポジショニングを確立した後に、4Pを活用し、製品開発から販売のプロモーションまでの施策について考察する。顧客に対して、どんな価値を、いくらで、どのように提供するのか、どのように広めるかという判断を、お互いの整合性を取りながら考えていく。
Product(製品)
顧客に提供する製品について発案していく部分。前段階の、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングと整合性の取れる商品を考える。
Price(価格)
製品のコンセプト、ターゲット、に見合った価格を設定する。例えば高級シャンパンを他の安価なものと同じ価格で販売してはせっかくのブランドイメージが崩れる。
Place(流通)
他の2P同様、ターゲット、製品のコンセプトに見合った場所を選び出さなくてはならない。また、価格の設定と流通、販売場所の決定のどちらが先に来るべきかという議論も存在する。価格帯を決めた上でそれに見合った場所を選定するという意見もあれば、場所を決めなければ流通や販売のコストが算出できないため、場所を決める方が先だという意見もある。
Promotion(宣伝、広告)
広告、宣伝を流す媒体、起用する人物、タイミングなどについて考察する。この部分に関してもその他の要素との整合性を取ることが非常に重要である。ある事例では化粧品会社が40代向けの化粧品を作った際に、起用した女優が20代に人気の女優だったため、実際に商品を購入したターゲット層が40代ではなく、20代に集中し、受けが悪く、売れ行きが悪くなってしまったという話がある。
4P
4C