ジョイントベンチャーとは
  2016年12月13日
  ジョイントベンチャーとは
 ジョイントベンチャーとは、企業同士の戦略的な提携、または合併会社の設立を指す用語。文脈によって区別される。
  ジョイントベンチャーとは、お互いの経営資産を利用し、強みを掛け合わせることで双方の企業の事業拡大を目的とする戦略的提携である。
 共有される経営資産は、有形と無形両方の資産が当てはまり、顧客リストや販売経路、情報発信のプラットフォームなど様々である。
  なお、ジョイントベンチャーの定義にはアウトソーシングのような、片方の企業の利益のために片方が金銭的報酬と引き換えに経営資産の利用を許可するような形は当てはまらない。
  ジョイントベンチャーには以下の3つのメリットが存在する。
  ・測定可能性:戦略的提携によって双方にもたらされた収益を測定することが可能である。このため、提携の効果の分析および改善が容易である。
  ・リスク除去性:ジョイントベンチャーには着手金のような、実施前にかかる資金が必要とならず、提携の結果として出た収益に応じた分配となる。このために初期費用が回収できずに損失を被るというリスクを避けることができる。
  ・即効性:お互いに今保有する経営資産を利用しあうことで、準備が必要とならずスピーディーに収益を上げることができる。
  デメリットとしては、
  ・負担の偏り:ジョイントベンチャーをする場合、お互いの労働的負担が完全に釣り合いが取れることはなく、多くの場合一方に偏る。このため、偏りを前提に収益の配分量を決めなければ不満を招くことになる。
  ・空中分解の可能性、強制力の欠落:合併企業設立ではなく、戦略的提携を指すジョイントベンチャーの場合、M&Aなどに比べて初期投資も少なく、その提携に執着する必要もないので強制力に欠ける。片方が戦略的提携に魅力を感じなくなった場合、取りやめたり、個人事業主間のジョイントベンチャーであれば空中分解もあり得る。
  用語集
 ジョイントベンチャー
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