MLMとは、マルチレベルマーケティングの略であり、ある商品の購入者を売り手が販売員として勧誘し、購入者は商品の購入と販売の権利を売り手から買う仕組み。会員として、商品購入と販売の権利を買えば勧誘も可能になる。こうして複数階層の販売組織を構築し行う販売活動を行う。ネットワークビジネスと呼ばれることもある。
MLMを行うことによって企業は製品を製造した後の商品流通を簡素化し、販売、営業などの関しての労働コストを削減することで、開発に専念できるため高品質な商品を低価格で提供することができる。
本来商品の流通においては、役割によって中間業者を挟み、消費者へ商品が届けられる。中間業者が増えれば増えるほど、業者の利益が商品の価格に上乗せされるので、生産者は利益を削るか、商品の価格を高額に設定しなくてはならない。
MLMではそれぞれの販売員が各自で、広告、販売などを行うので業者の利益分を削減することができる。
ただし各社様々なシステムを持っており、会員を問屋的役割の会員と商店的な役割とで区別し、購入価格に差を設けるシステムや、すべての販売員の間で購入価格に差異がない場合もある。また商品の販売や、販売員の勧誘に対しての報酬の与え方に関しても様々なシステムが存在する。
販売員は商品の売り上げに応じて報酬を得ることができることに加え、自分が加入した下層の販売員の売り上げに対しても報酬が出る。この仕組みが販売員にとって勧誘活動をするモチベーターになる。
こうして成果主義で報酬を支払うので、無駄な人的コストは削減できる反面、教育が行き届いていない販売員の迷惑行為や、宣伝などでのブランドイメージコントロールを行わないせいで、ブランドのイメージや、MLMという仕組み自体に対してのネガティブイメージが広く浸透している。主に、ネズミ講と混同されることが多い。
特に、商品のアピールよりも、販売員として活動することで、「簡単に儲かる」という事実に伴わないセールストークや、勧誘以外の目的と称して、ターゲットと出会い勧誘行為に及ぶなど、悪質な勧誘行為を行う販売員が多いことがネガティブイメージの原因とされる。
日本でMLMを代表する企業としては、アムウェイジャパン、三基商事、ニュースキンなどが挙げられる。
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