参入障壁とは
参入障壁とは
参入障壁とは、企業が新しい市場へ参入しようとする際に生じるコスト、障害のことを指す。
解説
参入障壁は、競合の存在であったり、法的な規制によるものであったりと様々な理由が存在しうる。
この障壁が大きければ参入は困難になり、大きなコストがかかるので、企業にとってこの障壁の大きさを適切に判断することは非常に大切である。
代表的な障壁は以下のとおりだ。
◆法的な障壁
事業の開始に免許、許可、など法的な規制が存在する場合。弁護士、医者、会計士、電力、通信などで存在する。
◆スケールメリットによる障壁
スケールメリットの効果が大きい分野の市場では、先行して規模を拡大している競合がどうしても有利になる。なので、対抗できる設備に対する投資の必要性が障壁となる。
◆コスト優位性からくる障壁
先行的に参入している企業は、持っている情報、技術、コネクションなどによってコスト面で優位であるため、これが参入障壁となる
◆差別優位性からくる障壁
既存の企業はすでにその市場でブランドを確立しているためこれが障壁となる。
◆資本調達面での障壁
銀行からの融資の制限など、既存の企業と比べて資金が集まりにくいことが障壁になる。
マイケルポーターは正確に参入障壁の規模を計測するための指標を以下の8つだとしている。
・スケールメリットが働くか。
・製品の差別化が存在するか。
・巨額の資金調達が必要か。
・仕入先を変更するのに大きなコストが発生するか。
・流通チャネルを確保することは困難か。
・コスト面で不利な点があるか。
・法的な制限は存在するか。
・既存企業からの報復はあるか。
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