ブランドとは

2017年4月5日

ブランドとは

ブランドとは、ある商品やサービスを、競合製品、サービスと区別するための概念である。

解説

ブランドの語源は、もともと家畜がどの牧場で生産されたかわ刈るようにするために、家畜に押された焼印をさす言葉である。単純に判別のために使われており、品質に関するイメージを表すものではなかった。

これが、徐々に生産元の違いによって生じる品質の差、特徴を顧客に対してイメージさせるような働きを持つようになった。近年ではこれを利用して、商品の購買を促す戦略に使われる。

商品の品質や、CMなどの広告、実際の利用者の口コミなどあらゆる情報をもとにブランドは構築される。特に商品のコンセプトを端的に表現する文字やイラストなどで表される商標はブランドのイメージに大きな影響を与える。

品質を保証する証としてブランドが価値を持つのではなく、ブランド自体に価値が認められるような傾向もある。

企業のブランド戦略には様々な方法が存在する。

・ターゲットごとに複数のブランドを持つ。
基本的に企業名そのものがブランド名になっている企業が多いが、一つの企業が対象とする顧客層によって複数ブランドを所有する場合もある。例えばトヨタは、より庶民的な「トヨタ」と高級車ブランド「レクサス」の二つのブランドを所有している。

・ネガティブなイメージ払拭のために新たなブランドを立ち上げる。
一度市場においてネガティブなイメージがブランドに対してついてしまった場合、それを払拭するために新たなブランドを立ち上げる戦略がある。

・展開する国によってブランドを変える。
国によって、市場や、それに影響する外部環境が異なるため、それに合わせたブランド戦略が必要になる。日本でのカルピスは英語圏の国ではCalpicoという名前で販売されている。これは英語でpissとは小便のことを指すからである。

・ブランデッドテンターテイメント
この戦略は映画、テレビ番組、スポーツ中継などの中で、ブランドや商品を溶け込ませることで、そのブランドのイメージを操作する戦略。最近では、若い男女が同じシェアハウスに寝泊まりする様子を放送する、リアリティテレビ番組「テラスハウス」に置いて、トヨタのプリウスが移動の手段として提供されていたことがこのブランデッドテンターテイメントの一例としてあげられる。

関連用語

ブランド戦略
ブランドイメージ