デール・カーネギーに学ぶ、人を動かす3原則とは?

2017年8月10日

思うようにパートナーが動いてくれない・・・

あなたの悩みを解決するには、こんな方法があります!

江良 公宏どーも、ローカルイノベーション実践会 副主宰の江良公宏です。

起業家も事業の規模が大きくなってくると、人を雇う、もしくはパートナーとシゴトをする機会が来ると思います。

私もパートナーがいますが、最初に戸惑ったのがまさにタイトルにある「人を動かす」こと。会社員時代は直接の部下を持っていたわけではなかったので、とても苦労しました。

そんなときに出会ったのが、かの有名なデール・カーネギーの「人を動かす」という本です。

この本には起業家として突き抜けるためには必須の「人を動かす」ノウハウの本質がつまりにつまっているので、シリーズ化してお伝えしたいと思います。

初回の今日は、「デール・カーネギーに学ぶ、人を動かす3原則とは?」についてお伝えします。

【原則1】他人の批判・非難をしない

人を雇ったり、パートナーになった場合、相手が思うように動いてくれない場面が必ず出てくると思います。

その場合、「なんで動かないの?」と相手を非難したくなる気持ちは分かりますが、相手を非難するのはNGです。

有名な心理学者のB・F・スキナーは動物実験の結果、

(1)良いことをしたときに褒美をやった場合
(2)間違ったときに罰を与えた場合

を比べると、(1)のほうがはるかに物事を覚えたことを実証しています。また、これが人間にも当てはまることがわかっています。

批判からでは一時的な効果は期待できるかもしれませんが、むしろ相手を怒らせてしまうのがオチです。

あの有名なリンカーンも実は非難ばかりしていた

リンカーンといえば、

『government of the people, by the people, for the people』

を言った人物として有名です。

ものすごく人格者と思いきや、若かりし頃は他者を非難ばかりしていたそうです。

若き頃のリンカーンは人のあら探しをするだけでなく、相手をあざ笑う手紙や詩を書いて、それをわざわざ人目のつく場所に置くことをしていました。

後に弁護士となった後も、新聞で自分に反対する人を攻撃したりしていましたが、ある政治家の風刺をした際に状況が変わります。

なんと、政治家が決闘を申し込んできて、剣で決闘が始まる寸前までに追い込まれることに。この決闘は双方の代理人により和解となりなくなったそうですが、それ以来、二度と人をバカにしたり、あざ笑うことをしなくなります。

そんな彼の座右の銘は、「人を裁くな。人の裁きを受けるのがイヤなら。」

【原則2】相手に率直で誠実な評価をする

人を動かす唯一の方法、それは「相手の欲しがっているモノ」を与えること。そして、人間が持っている最も強い情念は「他人に認められることを渇望する気持ち」です。

カーネギーは自らの墓標にまでこう刻み、他人のことを賞賛しています。

『己よりも賢明なる人物を集むる法を心得しものここに眠る』と。

また、あの超・有名な歌手もこう言っています。

ある日のこと、授業中に逃げた実験ネズミを先生の指示でスティービー・モリスという少年に探し出してもらうことがありました。

彼は目が不自由だったのですが、素晴らしく耳が良かったのを先生は知っていたのです。

スティービーは「自分の持つ能力を先生が認めてくれたその時に新しい人生が始まった」と言っています。

そう、このスティービーこそ、あの有名なスティービー・ワンダーのことです。

人の気持ちを傷つけることで人間を変えることはできません。他人の長所を考え、うそでない心からの絶賛を与えることがポイントです。

【原則3】相手に「欲しいモノを手に入れたい」という強い欲求を起こさせる

人を動かす唯一の方法は、その人の好むモノを問題にし、それを手に入れる方法を教えること。

人間の行動は心の中の欲求から生まれます。だからこそ、人を動かすためには、まず、相手の中に強い欲求を起こすことが必要です。

鋼鉄王のアンドリュー・カーネギーもこれをわかっていた一人でした。

アンドリュー・カーネギーはスコットランド生まれで、家は貧しい家でした。

彼の最初の給金は、1時間たった2セント。当時との貨幣価値の違いを考えてもかなり安い金額です。

それが、寄付だけで3億6500万ドルにも達するようになったのですから、驚くほかありません。

彼は若い頃に人を動かすには相手の望む事柄を考えて話すより他にないと悟っていたことが成功の要因と言われています。

自動車王のヘンリー・フォードもこのように言っています。

『成功に秘訣というモノがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることのできる能力である。』

 

人を説得して何かやらせようと思えば、口を開く前にまず自分に尋ねてみることです。

『どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか?』

常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える。これが最大のポイントです。

まとめ

人を動かす3原則をまとめると、

  1. 他人の批判・非難をしない
  2. 相手に率直で誠実な評価をする
  3. 相手に「欲しいモノを手に入れたい」という強い欲求を起こさせる

の3つです。

3つのいずれにも共通するポイントは、『相手に置換して考える』ことです。

自分ベクトルな視点ではなく、相手ベクトルの視点でものごとを考えることで、結果としてコトが上手く運ぶようになります。

人を動かすことに悩んでいる方は、ぜひお試しアレ!