ロジカルシンキングとは

2017年4月1日

ロジカルシンキングとは

ロジカルシンキングとは、論理的思考と訳され、一貫性のある、矛盾しない考え方、議論のことを指す。

解説

ロジカルシンキングとは、矛盾なく、一貫性のある議論により相手にわかりやすく納得してもらうための思考法である。

ビジネスの場でも、特にコンサルティング会社などでロジカルシンキングのスキルは求めらえる。漏れなく、ダブりなく、で有名なMECE(Mutually exclusive and collectively exhaustive)などもこれにあたる。
プレゼンテーション、上司への報告、部下の育成、指示だしなど様々な場面で必要になるスキルである。

ロジカルシンキングには10個のコツがある。

1.論理を道筋立てて展開する。
論理には納得感、がなくてはならない。このために、道筋=なぜそなのか、という説明の積み重ねがなくてはならない。

2.シンプルに展開する。
道筋が長くては、相手に理解してもらいにくいかつ説得力に欠ける。このため、シンプルに短く論理を展開することが必要だ。

3.相手にわかりやすく展開する。
相手に理解しやすくするために、相手の体験をもとにすることや、質疑応答をしながら双方向型のコミュニケーションで進める、などのテクニックを使うことができる。

4.三段論法を使う。
三段論法とはアリストテレスが発案した論法。根拠と前提から結論を導き出す。a=b、b=c、よって、a=cという形をとる。この論法を行う場合は、a=bであるのか?根拠の分析、b=cであるのか?前提の分析、a=cと言えるのか?根拠と前提の関係性の強さの分析が必要である。

5.事実に基づく、論理を展開する。
事実に基づいていなくては、論理に矛盾が生じる。定量的なデータ、第三者の情報などを使い、論理を組み立てることが必要である。

6.仮設を立てる。
上記5.のデータに関して不確定なこともあるので、分析を突き詰めていくと結論が出なくなる。そこである程度、仮設を立てて、論理を展開することが必要である。ただその中で、一つ一つの仮説の妥当性が重要になる。仮設を立てて論理を展開するフレームワークの一つとしてフェルミ推定がある。

7.目的を持つ。
議論の目的を持つことで、論点のズレを防ぐことができる。

8.ロジックツリーを使う。
ロジックツリーを使うことで、論理の流れを可視化し、整理することができる。

9.反対の立場を考慮する。
客観的に反対意見の立場に立つことで、自分の論理に矛盾がないかチェックする。

10.立論側に回る。
相手の論理展開を聞くだけでなく、そこに参加することで建設的な議論になり、より正しい意思決定がなされる。