リベラルアーツとは

2016年12月4日

リベラルアーツとは?

一般教養、基礎教養を学ぶ学問。

解説

リベラルアーツとは、一般教養という意味で、日本では長く専門科目の付属として社会に出た際に必要になる基礎教養科目として扱われてきた。
日本の大学では、一、2年生でリベラルアーツ、初級専門科目と並列して基礎教養科目を学び、その後三、4年時にゼミなどでより専門的な科目を学ぶという流れの大学、学部が多かった。
ここではリベラルアーツはあくまで社会に出た際に、困らないよう学生を準備するぐらいの位置付けで扱われたいた。
アメリカのアイビーリーグや、日本でも早稲田大学の国際教養学部など、4年間リベラルアーツを教える大学も存在するが、これらの大学の目的は、大学院で専門的な学問を学ぶ前の準備段階を想定されている。
しかし、近年ではリベラルアーツのあり方が変わってきている。近年のリベラルアーツは、従来よりも専門的な学問、分野について多角的視点からアプローチする学問という形に変形しつつあるのだ。
新しいリベラルアーツでは、1つの学問に対して、それと関連する別分野の学問を学んだり、いつのテーマに関して、異なる学問、視点からアプローチするような学び方が取られる。
また、従来の座学、詰め込み式の学び方ではなく、問題発見型、解決型の学び方を取ることが多い。
この様なリベラルアーツのあり方の変化には、時代と共に求められる人材が大きく変化してきたことが関係していると言えるだろう。
近年では産業革命後の高度経済成長期とは異なり、単純な作業が減り、創造性の高い仕事が求められる様になった、また専門職にしても、自分の専門分野をまたいで異なる分野の人間と関わりながら仕事をしなくてはいけない場面が増えている。
この様な仕事の変化から、異なる価値観、考え方、発想、文化を持った人間と上手く働ける人間が求められているのだ。

用語集

リベラルアーツ
一般教養
基礎教養科目