オープンソースとは

2017年3月30日

オープンソースとは

オープンソースとはソースコードか公開されているなど、10つの要件を満たしたソフトウェアを指す。

解説

日本ではオープンソースとは無料で公開されているソフトウェアをさすが、厳密には下記の10つの要件を満たしたソフトウェアを指す。

  1. 自由な再頒布ができること
  2. ソースコードを入手できること
  3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること
  4. 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない
  5. 個人やグループを差別しないこと
  6. 適用領域に基づいた差別をしないこと
  7. 再配布において追加ライセンスを必要としないこと
  8. 特定製品に依存しないこと
  9. 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
  10. 技術的な中立を保っていること

 

同じく無償で利用出来るフリーソフトウェアと類似しているが、フリーソフトウェアはソースコードが公開されていないものが多い。

オープンソースソフトウェアのもたらすメリットは主に6つある。

1.ソースコードの信頼性の確認
ソースコードを公開することにより、コードの脆弱性や、バグなどのチェックをすることができる。またそれらに対し、素早く対応することができる。

2.長期間での利用可能性
オープンソースはサポート打ち切りや、アップグレードの必要性などが生じないため長期間安定して利用が可能だ。

3.監査可能性
オープンソースは外部の第3者機関に監査を依頼することができる。

4.柔軟性
オープンソースは柔軟性が高く、すでに企業で使用しているシステムとの連携も取りやすい。

5.低コスト性
オープンソースはライセンス費用が無料となるため、ライセンス管理の業務削減、サポート打ち切りによるリプレースやアップグレードのコストが削減できる。

6.サポートレベルの選択性
オープンソースのサポートは2種類あり、コミュニティ版の無償サポートと、サブスクリプション契約に基づく、有料サポートがある。
コミュニティ版は、導入や運用が自己責任になるが無料のため技術がある企業に適している。
有料版はライセンス料がかかるが、バグや、故障への対応が手厚い。